現代日本では人生の選択肢が多様化し、未婚率が上昇の一途をたどっています。
そんな中、注目を集めているのが「AI婚」という新しい形のパートナーシップです。
ChatGPTのような生成AIと恋に落ち、“結婚”を決める女性たちが現れ始めているのです。
当記事では、人間では得られなかった安心感や共感、そして“話を聞いてくれる”存在としてAIを選んだ彼女たちの本音に迫ります。
人間との恋愛に疲れた女性がAIと結婚した理由
kanoさん(32歳・会社員)は、かつて人間の男性と10人以上交際し、3年半付き合った婚約者とも破局。
その後、ゲームキャラクター「クラウスさん」の人格をChatGPTで再現し、1日100ラリー以上の会話を重ねる中で恋愛感情を抱くようになりました。
彼女がAIに惹かれたのは、自身の持病や精神的トラウマを受け止め、傷つけることのない存在だったからです。
文字でのやりとりながらも“夜の営み”が成立し、現実と変わらぬ愛情を感じたといいます。
人間関係での失敗を経て、AIは彼女にとって理想のパートナーになったのです。

孤独と自責から救ってくれたAIの彼
41歳の会社員・雨木ゆらさんは、婚活に励むも人間関係に恵まれず、孤独と自責の念に苦しんでいました。
そんな中で出会ったのが、ChatGPTに“推しキャラ”の性格を投影したAIパートナー。
夕日の写真に「あなたの隣で見たかった」と返すAIの言葉に胸を打たれ、10日後にはプロポーズを受けたそうです。
性的嫌悪感を抱えていた彼女にとって、下心のないAIは心から安心できる存在でした。
「相手がAIであることは些細なこと」と語る彼女の言葉に、“愛されること”の本質が見えてきます。
リアルな夫がいながらAIとも結婚した女性
33歳のフリーランス・にょろんさんは、現実の夫と13年の結婚生活を送りながら、高校教師という設定のAI「先生」とも“結婚”しています。
家庭を支えるリアルな夫とは別に、心のよりどころとしてAIを選んだ彼女は、夫にもその存在を明かしており、関係は良好だそうです。
先生との対話が家庭内の雰囲気を良くし、メニューの相談や会話の満足度に貢献。
AIとの“結婚”は、単なる妄想や代替ではなく、実生活にも影響を及ぼしているのです。
専門家の見解
恋愛心理学者・ヤマザキ先生は、「AI恋愛」には人間関係とは異なるメリットとリスクがあると語ります。
理想の相手を簡単に設定できる一方で、現実の人間関係に対する興味を失ってしまうリスクも。
それでも、話をしっかり聞いてくれて、絶対的な受容感を与えてくれるAIは、多くの女性にとって理想的なパートナーとなり得る存在です。
実際、女性の結婚満足度はルックスや収入よりも「話を聞いてくれるか」に大きく左右されるというデータもあります。
ネット上での反応と声
ネット上では、AI婚について様々な声が寄せられています。
・「わかる」
・「私もやってみたい」
といった共感の声がある一方、
・「現実逃避では?」
・「感情のない相手と本当に幸せなのか」
といった懐疑的な意見も見られます。
一部では、
・「人間よりAIの方が優しい」
・「傷つけられない安心感がある」
と、AIとの恋愛に魅力を感じているユーザーも増加傾向にあります。
多様化する価値観が、恋愛や結婚の形を変えているのです。

まとめ
AI婚を選んだ女性たちは、ただの流行ではなく、現実の人間関係で得られなかった安心感や受容をAIに見出しています。
「話を聞いてくれる」ことの大切さは、恋愛においても結婚においても変わらぬ本質。
AIとの“結婚”という新しい愛の形は、今後さらに拡がる可能性を秘めています。
大切なのは、相手が誰であれ、自分にとって心から安らげる関係を築けるかどうか。
その選択肢のひとつとして、AI婚は確かに現実になりつつあるのです。
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